在宅薬剤師のもり日記_15

在宅薬剤師のもり日記_15

もしも家族を自宅で介護するようになったら、自分はどうふるまうだろうかと考えることがあります。仕事や生活の仕方を変えて完璧な介護をめざしたり、あるいは、不安や緊張でうろたえたりするかもしれません。

 薬剤師として出会った患者家族の皆さんからも、プレッシャーや大きな感情の動きを感じる場面がよくあります。ところが、あるときお会いした若いご兄妹は、お母様の介護や家事を分担しつつ、朗らかな様子ですごしていらしたので少し驚いてしまいました。きっと苦労や心配も多かったと想像しますが、穏やかな笑顔で挨拶をする様子を見て、私も医療者として、将来の「介護者」として、敬意を持って明るく患者さんやご家族に接したいと思いました。