1月23日は『一無、二少、三多で生活習慣病を予防』

1月23日は『一無、二少、三多で生活習慣病を予防』

一無、二少、三多とは?

生活習慣病は長い時間をかけて進み、病気として自覚しにくいという問題があります。それを防ぐには、日頃の体調、身体の些細な変化など、つねに自分自身の健康に目を向ける必要があります。

生活習慣病とは、食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒など生活習慣が、発症・進行に関与する疾患群であり、がん(悪性新生物)、心疾患(狭心症や心筋梗塞などの心臓病)、脳血管疾患(脳梗塞やくも膜下出血などの脳の病)などの病気が含まれます。但し、生活習慣病の発症には、生活習慣だけでなく遺伝的要因や社会環境要因などの複数の要因が影響するという点に配慮が必要です。

『一無、二少、三多』は、日常心がけたい生活習慣をわかりやすく表現した健康標語です。

タバコの煙には、5,300種類の化学物質が含まれています。その中には、何と200種類以上の有害物質が含まれ、発がん性物質は50種類以上にのぼります。

有害物質のなかでも、よく知られているのは、ニコチン、タール、一酸化炭素です。

ニコチン…血管を収縮させるため血液の流れが悪くなります。また、依存性があるので喫煙の習慣をやめたくてもやめられなくなります。

タール…様々な有害物質が混じり合ったものの総称で、含まれる「発がん物質」の数は数十種類。特に、ニトロソアミンとベンツピレンは、細胞内のDNAに損傷を与え、細胞をがん化させると言われています。低タールのたばこでも、発がんの危険性はあまり変わりません。

一酸化炭素…赤血球に結びつき、酸素の運搬を妨げます。全身の細胞を酸欠状態にします。

そのほかにも、ペンキ除去剤に使われるアセトンや、アリの駆除剤に含まれているヒ素、車のバッテリーに使われているカドミウムなど、体に大変有害な物質がタバコの煙に含まれています。

少食 食事は腹八分目 ~よく噛んで、三食を規則正しく~

お腹いっぱい(満腹)まで食べる習慣をやめ、腹七~八分目でやめるよう心がけ、偏食をせず、よく噛んで、三食を規則正しく食べましょう。食物繊維を豊富に摂ることも重要です。もっとも望ましい組み合わせは、主食と一汁三菜、それに果物、乳製品といわれています。
 また、食後の血糖値の急激な上昇(食後高血糖)が、肥満や生活習慣病の誘因であることが明らかになっています。食後の血糖値の変動を穏やかにするには、「少食のすすめ」を守りましょう。

少酒 アルコールは少量をたしなみ、ほどほどに!

さまざまな生活習慣病がアルコールと密接に関わっていて、過度の飲酒を長く続けると、多くの病気が誘発される可能性が高まります。

「健康日本21」では、飲酒に関して、純アルコールに換算して1日約20gまでが望ましいとしています。

多動 今より10分多くからだを動かそう!

日常生活の中で身体活動量を増やしましょう。座りっぱなしは避け、身体活動をできるだけ多くして、しっかり毎日の生活の中で維持しましょう。

毎日+プラス10分 自分にあった運動を選びましょう。

まずは、自分のBMI( Body Mass Index / 体格指数 )を知っておきましょう。

◆18.5未満「低体重(やせ)」 ⇒まずは【レジスタンス運動】スクワットや腕立て伏せ・ダンベル体操などの標的とする筋肉に抵抗(レジスタンス)をかける動作を繰り返し行う運動にチャレンジ
◆18.5以上25未満が「普通体重」⇒バランス良く、いろいろな運動を!
◆25以上が「肥満」      ⇒まずは【有酸素運動】室内で行われるエアロビクスダンス・エアロバイク・ステップエクササイズ・体操としての太極拳など、プールを使う水泳・アクアビクス・アクアウォーキングなど、屋外で行われるジョギング・ウォーキング・サイクリング・ハイキング・クロスカントリースキーなどにチャレンジ。

有酸素性運動は脂肪を燃料とするので、血中のLDLコレステロール・中性脂肪や体脂肪の減少が期待出来ますから、冠動脈疾患や高血圧などに効果があります。

多休 しっかり休養~こころとからだのリフレッシュを!

理想的な睡眠時間は標準的には6~8時間といわれますが、「快適」には個人差があります。あなたの活動量に応じた適正な睡眠時間をとるように心がけましょう。「睡眠」に限らず、仕事の合間の「休憩」や仕事をしない「休日」、夏休みや年末などの「休暇」も含めて、毎日の生活やライフステージに合わせて、心身ともにリフレッシュする機会をもつことにより、バランスの取れた健康的な生活を維持することが大切です。

多接 多くの人、事、物に接してイキイキした生活を送る!

多くの人と交流し、さまざまな事、物に好奇心をもって接することで創造性豊かな生活を送ることが大切です。
社会や人とのつながりが途絶えると身体的・精神的な健康障害が起こりやすことが科学的に検証されています。