在宅薬剤師のもり日記_10

在宅薬剤師のもり日記_10

終末期の患者さんの疼痛緩和に使われるケースが多いモルヒネやオキシコドンなどの医療用の麻薬製剤は症状の変化やご逝去により使わずに残った場合、適切な方法で廃棄し、当局に届け出をしなくてはなりません。

 ですから、調剤済麻薬が残ると、患者さんのご自宅や在宅医のもとに回収にうかがい、薬局に持ち帰って廃棄します。手間がかかりますが、薬剤管理の観点から見ると意義深く、おざなりにできない作業です。それに、回収のためのご自宅訪問は、患者さんやそのご家族とお話をするきっかけにもなります。ただ、麻薬製剤は高価なものが多いので、廃棄量が多いときには再利用できたらどんなにいいだろうと考えることもしばしばあります。