12月11日は『胃腸の日』

12月11日は『胃腸の日』

12月は忘年会シーズンで、暴飲暴食になりがちな時期であり、さらに、一年間を振り返ったときに、大切な胃腸に負担をかけてきたことを反省し、胃腸へのいたわりの気持ちを持ってもらいたいという思いを込めて作られた記念日です。胃腸をいたわるためには、普段から健康的な生活を心がけることと、異変を感じた時の対応が大切です。

食事療法のポイント

風邪、ストレス等により下痢、胃もたれなど胃腸の具合が悪くなる時があります。
そのような症状がある時の、消化の良い食事のポイントをまとめました。

1 消化の良い食品や調理方法を選びましょう

胃腸の調子が悪い時は、できるだけ食物繊維や脂肪が少ない食品をやわらかく調理した料理が適しています。

消化の良い食品

消化の悪い食品

主 食

お粥・ごはん・うどん・パン・麩

玄米・スパゲティ・ラーメン・焼きそば

主 菜

脂肪の少ない肉 (鶏、豚、牛)・魚介類 (かれい、鮭、帆立、牡蠣、半片)・卵料理・卵豆腐・納豆・豆腐

脂肪の多い肉 (ベーコン、ハム、バラ肉)・脂肪の多い魚 (鰻、鯖、鰤等)・いか・たこ・貝類

副 菜

キャベツ・ほうれん草・小松菜・白菜・大根・かぶ・人参・玉葱・南瓜・じゃが芋・里芋等の煮物や茹野菜

ごぼう・たけのこ・コーン・山菜・きのこ・さつま芋・こんにゃく・白滝・海藻類

果 物

りんご・メロン・バナナ・桃・果物缶

パイナップル・梨・柿・ドライフルーツ

そ の 他

牛乳・乳製品・バター・マヨネーズ

天ぷら・フライ

調理方法

消化の良い調理方法

消化の悪い調理方法

切り方

小さい

大きい

かたさ

やわらかい

かたい

油の使用量

少ない

多い

2 胃酸の分泌を高める食品は、控えましょう

  • 香辛料の多いもの
  • 甘味の強いもの
  • 食塩の多いもの
  • 酸味の強いもの
  • 嗜好飲料(アルコール飲料、炭酸飲料、コーヒー、紅茶、濃い緑茶など)

3 食事は、ゆっくりよくかんで食べましょう

4 冷たいものは、一気に飲まないようにしましょう

5 食後は、休息をとりましょう

生活習慣上の注意点

胃腸の調子は日頃の生活習慣との関連が深いと言われています。次のことを心がけた生活をしましょう。なお、胃腸の調子のよくない状態が続くようであれば、早めに医療機関を受診しましょう。

  1. 規則正しく食べましょう
  2. 就寝前の食事はできるだけ避けましょう
  3. 栄養バランスの良い食事を心がけましょう
  4. 暴飲暴食は避けましょう
  5. 睡眠を十分にとり、疲労の蓄積を避けましょう
  6. たばこは止めましょう
  7. 適度な運動をしましょう