風邪とインフルエンザの症状の違いとは?

「あれ!?」と思ったらそれは、風邪やインフルエンザのサインです!

秋から冬にかけて、空気が乾燥する季節です。

「なんだかのどが痛い」「鼻水がでる」といった症状を感じ始める季節でもあります。軽い症状だからと放置する人も多いと思いますが、風邪とインフルエンザでは似たような症状が多く対処が遅れると重症化するケースもあります。「サイン」を見逃さず、早めに対処するためにも、それぞれの症状について知っておきましょう。

風邪

インフルエンザ

風邪は様々な病原体が鼻やのどの粘膜に付着(感染)することで起こる症状の総称です。病原体は細菌や細菌よりも小さなウィルスで、風邪に関わるものだけでも200種類を超えると言われています。このウィルスが呼吸器などの粘膜に取り付いて増殖すると、くしゃみや鼻水、鼻づまり、のどの痛み、せき・たんなどの症状がでます。

インフルエンザは寒さと乾燥に強いウィルスで、感染力が強いA型・B型とC型の3タイプがあり、年によって流行するタイプも異なります。空気中で長時間生存することができるインフルエンザウィルスは、空気を吸い込むだけでも感染します。季節性インフルエンザは流行性があり、いったん流行が始まると、短期間に多くの人へ感染が拡がります。例年12月~3月頃に流行し、1月~2月に流行のピークを迎えます。

風邪とインフルエンザの症状の違い

風邪

インフルエンザ

症状の現れ方

風邪症状.png

インフルエンザ症状.png

進行

ゆるやか

急激

発熱

微熱(37~38℃)

高熱(38℃以上)

鼻水・せき

引き始めに出る

後から続く

頭・関節・筋肉痛

軽い

強い

寒気

軽い

強い

風邪とインフルエンザ早めの対処が大切!

すみやかに医療機関へ受診しましょう

インフルエンザの治療薬はウィルスの増殖を抑え、重症化を予防します。初期ほどウィルスの増殖が活発なので、発熱後48時間以内の投与が必要です。

インフルエンザの疑いがある場合は早めに受診をしましょう。※ウィルスの量は発症から24時間~48時間くらいにピークとなるため、発症直後はウィルスの量が少なく「陰性」となることもあります。

風邪と思っても、下記のような場合は受診を!

●39℃を超える発熱(急激に38℃を超える場合も)

●ひどい、あるいは長く続くせき、たん(他の呼吸器疾患が疑われるため)

●黄色や綠色の鼻水、たん(細菌による二次感染が疑われるため)

●ぜんそくなどの慢性呼吸器疾患、糖尿病、心疾患などの基礎疾患を持っている人(重症化しやすいため)

ご存知ですか?こんなところから感染します!

風邪

手を介した感染パターンが一番多い‼

鼻をかむ、鼻をこする、くしゃみ・せきを手で覆うなどした時に細菌やウィルスがたくさん手に付着します。その手で、ドアノブや手すりなどに触れると細菌やウィルスが付着します。別の人がそこに触れた手で鼻や口の周り、目を無意識に触れることで感染が起こります。

インフルエンザ

くしゃみやせきなどで起こる飛沫によって感染する飛沫感染や、直接の接触によって目・鼻・口などからウィルスが侵入し感染する接触感染が主な原因となります。

だから・・・せきエチケットが大切です‼