花粉症対策

国民の4人に1人がかかっているといわれる花粉症。1960年代にブタクサ花粉症、その後スギ花粉症。イネ花粉症が報告されてから、花粉の種類や花粉症有病者の数は増加傾向にあります。花粉症は症状がつらいだけではなく、日常生活にも影響します。快適な日々を過ごすためにも対策やケアについて考える必要があります。

花粉症の正体は、体内に入った花粉(異物)に対して身体が抗体を作り、排除しようとする免疫反応(異物反応)です。免疫反応は身体にとって必要な反応ですが、時には過剰になり、身体にとってマイナスに働いてしまうことでアレルギーーになります。花粉症の場合、主にアレルギー性鼻炎とアレルギー性結膜炎が生じ、くしゃみや鼻水、目のかゆみといった症状が出ます。

報告されている花粉アレルギーは約60種ありますが、そのうち花粉症の症状を引き起こすものは約50種とされています。花粉症有病者で最も多いのはスギ花粉症で、約3,000万人いるといわれています。ほかにも樹木系ではシラカンバ、ハンノキ、ケヤキなど、草本系ではイネ科、キク科、アサ科などが由来の花粉症があります。どの時期に症状が出るかによって原因となる花粉を推定できますが、断定するためには耳鼻咽喉科などの専門の医療機関で検査を受ける必要があります。

花粉名 樹木系 イネ科 キク科 アサ科
主な花粉 スギ、ヒノキ、シラカンバ、ハンノキ、オオバヤシャブシ、ケヤキ、コナラ、クヌギ カモガヤ、オオアワガエリ ブタクサ、ヨモギ カナムグラ
飛散時期 春、秋 春~初秋 晩夏~秋