在宅薬剤師のもり日記_2

在宅薬剤師のもり日記_2

医療機関からの依頼に応じて当薬局から、がん疼痛緩和に用いるPCAポンプを貸し出し、在宅療養患者に導入する際は、多くの場合、患者宅で、ご家族や他職種の方に使用法などを説明します。自分が初めて説明を担当することになったとき、私は、まだ注射剤の取り扱いにすら慣れていない状態でした。患者宅を訪問する前日には、資料を片っ端から読んでリハーサルを繰り返し、当日は、緊張のあまり手が震えるのを必死に抑えながら説明をしました。なんとか必要事項を伝え終え、PCAポンプでオピオイド鎮痛剤の注入を始めると、患者さんとご家族、そして他職種の方と希望のようなものを共有できたように感じました。とてもうれしい瞬間でした。