在宅薬剤師のもり日記__4

在宅薬剤師のもり日記__4

私が初めて医師の往診に同行した際には、何を持っていき、何をすればいいのか見当もつかず戸惑うばかりでした。

今回登場の主任も、最初は患者宅で適切な太さの注射針を選べなかったり、輸液ルートについての医師の質問に答えられなかったりと悔しい思いをしたそうです。医師から「そんなことも習わなかったの?」といった顔をされるのは、自分の未熟さを痛感させられ、なかなかこたえるものです。しかし、その経験を通じ、在宅医療にたずさわる薬剤師として何が不足していて、何を学ぶべきなのかがわかってきます。いまだに少し緊張する往診への同行ですが、自分に足りない点に気づくことができ、医療者として成長する喜びがあると感じています。